ミセバヤと大切なあなた

夏が来た。


空ってこんなに青かったのね。

根暗で、夏より冬が好きで、まぶしい太陽より暗くて重厚な曇天のほうが好きだけれど、
この青空も気持ちいいな。


そんなことより植物にとって大切な光エネルギー。

今日は光合成日和であろう。

しかしこんなにも急な晴天では植物もびっくりするのでは?どうでしょう。

特に直射日光が苦手な多肉には遮光ネットをかけておこうかな。


でも長かった梅雨のおかげで日照不足となり徒長している多肉も多いから陽光を遮りたくない気持ちもある。

そんな葛藤を抱えて30分おきにベランダを覗く平和な1日。



ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属(セダム属)
Hylotelephium sieboldii
Sedum sieboldii
和名 ミセバヤ またの名を玉緒(たまのを)
原産地 香川県小豆島


古典園芸植物の一つ。
耐寒性も耐暑性もあり育てやすい植物。


園芸用として多く栽培されているけれど、自生するミセバヤは環境省レッドデータブックで絶滅危惧IB類に位置づけられている。

ちなみに絶滅危惧IB類とは「IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの」ということらしい。


和名であるミセバヤの由来が素敵。

この植物を奥山で見つけた吉野山の法師が、和歌の師である冷泉為久(れいぜいためひさ)へ「君に見せばや」と歌を添えて贈ったことが由来だそう。

「君に見せばや」は「あなたに見せたい」というような意味でしょうね。

さらに花言葉も素敵で「大切なあなた」や「つつましさ」とある。


ミセバヤには変種や近縁種がいくつかあるが、日本産種が多い。

いつか自生しているミセバヤを見てみたいなぁ。

コメント

このブログの人気の投稿

スタペリフォルミスの植え替え

ギムノカリキウム属”緋牡丹錦”の実生

ロフォフォラ・ウィリアムシィ・テキサーナ(烏羽玉)の実生